西高14回生 佐々木太郎

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29()530()にかけて、奥飯坂穴原温泉「匠のこころ吉川屋」へ宿泊、裏磐梯から会津若松をドライブで巡る同期会旅行を実施しました。来年3月までには全員が65歳以上になるので、仕事をリタイアする人も増える時期で、時間的には余裕が出来るものの、老老介護や法事などで直前キャンセルが4名も出てしまったのがやや画龍点睛を欠くかたちになりましたが、総じて楽しい旅行をすることができました。

 

 参加者は札幌から2名、函館から6名、関東12名、静岡、名古屋各1名の合計22名で、全員が福島駅に集合後「御山角屋」という蕎麦屋で昼食、信夫山展望台から福島市街を眺望して早めに宿へ直行、温泉や積もる話に花を咲かせて、宴会形式の夕食、貸切り部屋での二次会、日付が変わってからは幹事部屋での三次会、と久しぶりの再会を楽しみました。二次会ではカラオケも入り、中でも圧巻は滝君と木津さんが即興の振りを入れて歌った「麦畑」で、全員笑いこけてしまいました。

 翌朝、仕事で名古屋へ帰らなければならない加藤君をお見送りして、残った21名が5台の車に分乗して浄土平に向かいました。山は霧が深く、カーナビの設定が悪かったのか、スカイラインに乗り損ねて国道をまっすぐ土湯峠に向かってしまいましたが、結果よし(スカイラインへ行ってもどうせ霧の中で何も見えない)で、土湯峠の長いトンネルを出たとたん、裏磐梯は晴れているではありませんか!!レークラインから五色沼を散策して会津若松鶴ヶ城へ。お城は残念ながら補修中で櫓に包まれていましたので、蕎麦屋で昼食を取り、酒蔵見物へと出かけました。

 今回のツアーで最高のサプライズはこの末廣酒造嘉永蔵の見学で、我々は予約なしに訪れたのですが、20名以上の団体なので82歳の顧問の方が自ら案内人を引き受けてくれました。日本酒とワインの違い、女が蔵に入れなかった理由、酒造りはいかに重労働だったかなどを、表現が難しいのですが、下ネタも駆使しながら大人向きに面白おかしく説明してみんなをげらげら笑わせてくれました。その後白虎隊自刃の地飯盛山に全員自分の足で(250円出せばエスカレーターでも登れます)登って、一路郡山へと向かいました。

 夕食前に郡山を出発する3(道下君、林君、鳴海さん)を除いた18名は、稲田君が専務をしているFM福島のスタジオを見学して、同期生の加藤(成田)初代さんが経営する居酒屋「戦国信長」でお酒と夕食。当日中に東京へ帰る3(新野君、竹森君、細見さん)を見送った後も、店内で騒ぎまくり、旅の最後を盛り上がって終えました。郡山のマンションに帰る稲田君を除いて14名が「郡山ビューホテルアネックス」に泊まることとなり、タクシー分乗で帰りましたが、ホテルの玄関で数名は語らって街のカラオケへと繰り出したのでありました。

 531()朝は14名がホテルの食堂で集まり、まず福島空港へ行き空路札幌へ帰る滝君を見送り、次いで東京の会社に出勤する若林君が去り、函館へ新幹線と在来線を乗り継いで帰る5(田代君、谷藤さん、平田さん、竹山さん、出雲さん)と、同じく新幹線で東京へ帰る木津さんがホテルを出、東京へ午前中に帰る2(二本柳君、佐々木君)が車で出発、大内宿を見てぶらぶらと東京へ帰る3(原田君、堀内さん、高橋さん)が車で、最後に静岡から車で参加した辰村君がいわき方面へ出発して全員が無事に帰途に着きました。

 

 総括として、今回良かった点を挙げますと、第1に天気。新緑の東北という梅雨前の気候と、天に祈るしかない、「最低でも雨が降らない天気」は旅行会の成否を左右する最大の関心事です。今回は異常低温の中、東京を出発し、決して暑すぎることはなく、また一週間前なら大雨に降られていたことを思うと、参加者の心掛けがよかったのかと思うしかありません。

第2に車での移動。これは二つの意味があります。ひとつは機動力で、あちこち見て歩くにも、一箇所ですまないので移動に車は必須のアイテムです。千円高速があるため、車で福島へ来やすかったとみえ、内地組14名中5名が車で参加してくれました。当初計画ではレンタカーの利用、大型観光タクシーを頼もうとしましたが、自前で移動手段を用意することが出来たのは大正解でした。もう一つの意味は、車は4,5人単位で密室での移動ですので、移動の間の会話が弾み、退屈することなく旅行のプロセスを楽しむことが出来ます。今回はどの車も車中で笑いっぱなしで居眠りをする暇がなかったとの苦情?が出ておりました。

第3に周到な準備。稲田君が郡山へ単身赴任しているため、地元の手配を全面的にお願いすることが出来ました。福島の宿、郡山のホテルは料金交渉(ハードバーゲン)をしてくれましたし、部屋割りや車での同乗者の組合せの事前調整をしてくれたり、会津若松には下見の旅行にも行ってくれたようです。また、堀内さんは参加者に電話をかけまくり、人数の把握、福島へのアクセス手段の調整をおこなってくれました。

第4に低廉な予算。アクセス交通費、昼食代、及び後泊のホテルは別として、会費2万円強でこの旅行が出来ると考えることは困難だと思いますが、堀内さんがそれをきちっとした予算管理でやり遂げてくれました。また、お酒や肴を大量に差し入れてくれた参加者の皆さんにも感謝です。

第5に役者でしょう。あえて個人名は申し上げませんが、存在だけで周囲を楽しくさせる人、おしゃべりが止まらなくなる人、酔うほどに本音が出て聞く人を喜ばせる人、可笑しい話題を常に提供する人など今回の参加者には素質のある人に事欠きませんでした。

 

みんな別れる前から次回はどうする、という話題になり、とりあえず2年後に再会しましょう、それまで健康でいること、お金を貯めておくこと、ということになりました。北海道からの足は新幹線が青森まで開業すること、北海道から仙台空港へは空の便があることを考えると、北東北が一つの候補地かなと考えていますが、まだまだ時間がありますので、ゆっくりと決めてゆきたいと思います。

 

最後に、参加者の皆さん、本当にお疲れ様でした。


at戦国信長at福島駅
at五色沼

毘沙門沼散策