10月26日日曜日うす曇の昼12時に東京近郊「JR青梅駅」に集合との、
幹事の号令に集まった同期11名。一人は、遠く函館から駆けつけてきた道下君
(元西高教諭)。暫くぶりの再会に迎える側の声もテンションが高い。
早速地元の「天徳」の座敷を借りて名物の天丼とビールで乾杯。澄んだ空気の
中、昼間のビールは格別である。
 話も弾むが、再度青梅線で4駅先の二俣尾駅に向かい、30分程歩き吉川英治
記念館へ。都心を離れ自然の風景は里山の思いだが、意外に住宅は密集してい
る。その記念館は吉野街道沿いにあった。
古い家屋に座り机が保存されており、隣りに展示室が手入れの行き届いた庭に
面している。中には、「三国志」「宮本武蔵」「新平家物語」などの直筆原稿
や縁の品が展示されている。しばし文豪の息遣いに触れた後、更に歩いて石神
前駅に歩く。途中の農家の庭先に柿の実や冬桜が一本咲いているのに感動し、
思わず庭先に入り込んだりと、十代に戻ったようなひとときであった。
 夕方、今夜の宿である「かんぽの宿青梅」に入り、更に6名の参加者と合流
する。夜の会食は幹事の佐々木君の挨拶で始まり、いつもの賑わいとなった。
しかし本番は、2次会場の幹事部屋に戻ってから。12畳ほどの部屋に17人全
員が座り、持ち込みのワインや日本酒を飲みながら、遠い函館の同級生の動向
や、もう60歳、まだ60歳と各々の近況に話の華が咲いた。
皆62,63歳になり、孫4人の話や仕事現役まで多様。
トピックスは、若林君と道下君の同窓会論議か。来年卒業45周年の同期会函館
開催もあり、思いは同じながらどうしたら多くの参加を望み開催できるかとい
うこと。盛り上がりに、止む無く帰宅のものも心残りの風情で送り出す。
 翌日は、仕事で会社という無粋なものを除き、10名が西立川駅前の昭和記念
公園を散策、満開のコスモスや武蔵野の秋をゆったりと楽しんだ。
都心の居酒屋もそれなりだが、一泊の小旅行には、代えがたい付加価値があり
企画に感謝である。堀内さん、坂本さんご苦労様でした、
そしてありがとう。(稲田記)